セキュアな無線LANの認証として使われるIEEE 802.1X。このIEEE 802.1Xの認証方式の1つにPEAP︵Protected EAP︶がある。 PEAPは、端末側の認証をIDとパスワードを用いて行う方式だ。EAP-TLSと並んでWindowsXPなどのOSで標準サポートされている。端末側の認証を電子証明書で行うEAP-TLSと違ってシステム管理者側の負担が軽くすみ、そのため企業の無線LANで活用されることが多いようだ。 このPEAPを採用した場合に、要望として出てくるのが﹁Windowsドメイン認証との一元化﹂だ。 認証は1回で済ませたい 現在、大手企業では、PCやユーザーを管理するディレクトリサービスにActive Directory︵以下、AD︶が利用されることが一般的だ。ADの環境ではドメインが形成され、そこに参加することで同じドメインにあるプリンタやサーバなどのIT資