こんな風に育児にまつわる連載をしていると、読者の方に「子を持つメリットってなんですか?」と(DMなどで)聞かれることがあるんだけども、そのまっすぐすぎる質問を前にすると、ちょっと怯む。「えっ」と小さく驚いて、「なんて言おう……」と打ち込んでは消し、打ち込んでは消し、なにか気の利いた一言を返したいのに思い浮かばなくて、困る。 「子ども、めちゃかわいいですよ(ハート)」とか「寝顔を見ると疲れが飛びますよ~!(ハート)」みたいな簡単なコメントを打ち込むものの、きっとそれじゃ彼らの考える「メリット」じゃないよなぁ、いやでも、そもそも「メリットとかそんなんじゃないッッ! 見返りを求めるなんて、不謹慎なッッッッ! フンガッ」と息巻いて押し返せばいいのだろうか、でもそれじゃあ言葉を扱う人としてあまりに怠惰だもんなあとか、なぞの逡巡を繰り返して、結局何も言わぬままにそっとDMを閉じる。 閉じるんだけども、
子宮頸(けい)がんワクチン(HPVワクチン)の安全性に関して調べた「名古屋スタディ」が公表されて久しい。この調査は名古屋市の要請を受けて行われた大規模な疫学調査だが、その結果は注目を浴びることなく埋もれた形になっている。厚生労働省がワクチン接種の積極的な勧奨を取り下げ、その扱いは中ぶらりんの状況が続く。名古屋スタディを監修した名古屋市立大学医学部公衆衛生学分野の鈴木貞夫教授に調査の意義や子宮頸がんをめぐる現状などについて改めて聞いた。 ◇3万人のデータを解析 ---名古屋スタディとは? 子宮頸がんワクチンは、2013年4月に小学校6年生から高校1年生までの女子を対象に無料で受けられる定期接種が始まりました。ところが、接種後にさまざまな症状の訴えがあり、わずか2カ月後に厚生労働省が「積極的な勧奨はしない」とのスタンスを公表しました。ちょうど6年前のことです。 こうした中、名古屋市はHPVワク
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドラインの改正案を作成および公表した。 競争ルールの検証に関するWGにおける競争ルールの検証に関する報告書2022の取りまとめを受けて、移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドラインの改正案を作成することになった。 移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドラインの改正案では、主に携帯電話事業者による携帯端末メーカーに対する圧力の抑制および利用者に対する情報提供の充実を企図した項目を追加している。 携帯電話事業者が携帯端末を調達時に、当該携帯端末の携帯端末メーカーに対して当該携帯端末でほかの携帯電話事業者を利用する場合に限り利便が低下するよう実装する周波数(バンド)の制限など機能の制限を求めることは、利用者の利便
NTT DOCOMOが2022年夏以降に提供を開始する予定のスマートフォン向けの5G SAを利用するためには申込みが必要となることが分かった。 NTT DOCOMOは2020年3月25日に5GとしてNR方式を商用化し、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3xで運用してきた。 2021年12月13日からはNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成のOption 2も導入したが、まずは法人向けにデータ通信専用で提供している。 NTT DOCOMOはNSA構成のOption 3xを5G NSA、SA構成のOption 2を5G SAと表記しており、スマートフォン向けには2022年夏以降に5G SAの提供を開始する計画である。 少なくとも2022年夏モデルのうちスマートフォ
英国人俳優エディ・レッドメインが『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した。英国からはレッドメインの他にもベネディクト・カンバーバッチが『イミテーション・ゲーム』で主演男優賞にノミネートされていたが、英国では2人の健闘を祈る論調の裏でもう一つの議論が盛り上がっていた。映画界のエリート化を危惧する声が業界内からしきりに上がっていたのである。 オスカーを受賞したレッドメインは名門イートン校でウィリアム王子の「ご学友」だった俳優だ。カンバーバッチもイートンと並ぶ名門私立のハーロウ校(ウィンストン・チャーチルを含む7人の英国首相を輩出)の出身である。英国では公立校は学費無料だが、私立校の学費は平均で年間200~300万円。レッドメインやカンバーバッチが行った学校はその中でも特に一握りの特権階級の子供たちしか通えない学校であり、今や俳優業まで政治家のように超エリートしか就けない職業に
「宇宙へつながる夢の空港へ生まれ変わる」。赴任を前に羽田空港で搭乗する際に、大分空港をPRする広告をみかけた。前任地で直前まで宇宙担当のデスクだったため、ロケット打ち上げ拠点を目指す「大分空港の宇宙港化構想」については読んだことがあったが、「なぜ大分か」を改めて知りたくなった。 大分空港を構想の候補地に選んだのは、米ヴァージン・オービット社だ。同社から依頼され、国内で候補地を探した一般社団法人スペースポートジャパンの青木英剛理事に聞くと、「最後の決め手は地元からの熱烈なラブコールだった」。 打ち上げに大型航空機ボーイング747を活用するため▽3000メートル級の滑走路がある空港▽旅客便ダイヤが過密ではない▽地域に部品や燃料関係の企業が集積――などが条件だったが、絞り込まれた複数の候補地を訪れた同社の責任者は、県や自治体が「全力でサポートする」姿勢を見せた大分を選択したという。「条件がそろっ
山と道ラボ「ベースレイヤー編」も第3回目となりました。今回からは、ベースレイヤーで使用される主な素材の特性について踏み込んでいきます。 これまでの連載でウールと化繊についてはある程度触れてきましたが、かつて登山用肌着に多用されていたコットンや、山と道製品にも使用されているバンブーなど、ウール以外の天然繊維の特性や、「化繊」というあまりにもザックリとした括りの中にどのような種類のものがあり、それぞれどのような特性があるのかなど、リサーチを進める中で、わかっているようでわかっていなかったことが実はとても多かったことに気づきました。 そこで、今回は天然繊維と化学繊維との相違にフォーカスし、吸湿性・吸水性をキーワードとして各素材の特性を浮かび上がらせていきます。今回も内容は一見難しく思われるかもしれませんが、熟読していただければ、必ずやベースレイヤーのより深い理解に繋がるはずです。 また山と道は製
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