トヨタ自動車グループで、主要部品の自動車用自動変速機︵AT︶やハイブリッドシステムの開発・生産を担当している﹁アイシン・エィ・ダブリュ︵以下、アイシンAW︶﹂︵本社・愛知県安城市︶で、とんでもない不祥事が起こった。 ﹁不祥事﹂とは、同社製造本部副本部長の豊田理彰氏が今夏、就職を希望する女子大生に、内定との交換条件に肉体関係を迫ったとされる問題だ。その女子大生や保護者がすでに、会社と理彰氏個人を相手に訴訟の準備に入っている。 この理彰氏は、トヨタの創業家に連なる人物で、トヨタグループの礎を築いた豊田佐吉翁が大叔父にあたり、トヨタグループの総帥・豊田章男トヨタ社長とは親戚である。 ﹁佐吉翁には、平吉氏、佐助氏の2人の弟がおり、理彰氏は、佐助氏の長男でアイシン精機社長などを務めた稔氏の子息。ただ、稔氏の本妻の子ではなく、高級クラブのホステスとの間の子どもで、のちに稔氏が認知した﹂︵トヨタ関係者︶