電池材料を開発するスリーダムアライアンス︵東京都港区︶のシンガポール子会社、noco-nocoは22日、独自開発のセパレータ﹁X-SEPA﹂のサンプル出荷を2023年1月末から始めると発表した。 X-SEPAは高い空孔率を持つセパレータ。従来のセパレータは穴が不規則に空いているため、負極の表面にできる針状の金属結晶﹁デンドライト﹂の原因になっていた。同社のセパレータは孔を規則的に配置することで、デンドライトの発生を抑制する。空孔率の向上は強度の低下につながるが、空孔率の高い層と低い層を組み合わせ、デンドライト抑制と強度を両立した。同社によれば、二次電池に採用すれば長寿命化や耐熱性を高められるという。今後は均一な空孔形状を生かし、シミュレーションによってセパレータの柔軟な設計につなげる。
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