テルミン︵Theremin︶は1920年︵1919年ともいわれる︶にロシアの物理学者レフ・テルミン博士︵Lev Termen; 1896-1993︶によって発明された世界最古の電子楽器。楽器に直接触れずに演奏します。垂直、水平方向に伸びたアンテナの周囲には微弱な電磁場が形成されており、アンテナに手を近づけたり遠ざけたりすることで音の高さ、大きさをそれぞれ制御します。鍵盤や指板といった、音の高さを定める基準が楽器の側に存在しないため、求める音をとり、安定させるのは困難と認識されている。独自の演奏法が要求されること、米ソ冷静の影響などもあり、演奏家人口が少ないのが特徴と云われてきた。良質な楽器を安価に入手できるような背景もあって、20世紀の終わり頃から、テルミン再評価の機運が高まっています。
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