2020年アメリカ大統領選挙は激戦だった。2016年大統領選挙以降、世界中で、共和党と民主党それぞれを支持する﹁支持州﹂と﹁支持層﹂に注目が集まったように思う。 アメリカの大統領選挙は、人口ごとに選挙人数が割り振られ、州ごとにどちらかの政党を選ぶ﹁勝者総取り方式﹂が大半だ。そして州ごとにどちらかの政党を選ぶ傾向があり、この傾向は﹁土地﹂と﹁社会構成﹂を反映するため、多くのニュースやエッセイが問いを投げかける。 各政党の支持地盤はどんな地域か、どんな歴史があるのか、どんな人たちが住んでいるのか? この問いにたいする論考やエッセイ、書籍はすでにたくさんあるが、﹁アメリカ文学﹂もこの問いにたいして答えのひとつを持っている、と思う。 文学は、土地と社会と人によって育まれる。﹁どんな人たちなのか﹂﹁その人たちが生きる土地はどんな場所か﹂﹁その土地はどんな歴史を持っているのか﹂を知るには、うってつけだ
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