花博記念公園鶴見緑地︵大阪市鶴見区︶内にある﹁国際庭園﹂の施設が、老朽化のため相次ぎ閉鎖に追い込まれている。 1990年の﹁国際花と緑の博覧会﹂︵大阪花博︶で海外の造園技術を紹介した人気のエリアで、国際色豊かな59の庭園が並ぶが、うち3庭園が閉鎖、4庭園が一部閉鎖されて立ち入りできなくなっている。公園を管理する大阪市は﹁貴重な資材や技術を使っているだけに、現在の市の財政状況では修復は難しい﹂と頭を抱える。 市によると、国際庭園︵約5・4ヘクタール︶は花博当時、59の出展国・地域などから植物や資材を運び入れ、200人以上の外国人技術者が設計・施工に参加。大理石のアーチや噴水、僧院や民家風の家屋などを配置して伝統的な造園技術を紹介し、花博開催中は連日、多くの来場者で混み合った。 しかし、日本にはない特別な技術を用いたり、貴重な資材を使ったりしていた施設が多いため、閉幕後は維持が困難に。2007