窃盗容疑などで逮捕された岐阜県多治見市笠原町の無職長江陽満容疑者(37)の自宅から粉末入りカプセルが見つかった事件で、県警は3日、粉末は爆発物の過酸化アセトン(TATP)だと発表した。爆発物取締罰則違反の疑いで所持目的などを調べる方針。 県警の説明では、過酸化アセトンはわずかな摩擦や衝撃でも強い爆発を引き起こすことがある。乾燥時だけでなく、湿った状態でも爆発する。捜査関係者によると、長江容疑者は粉末について、「インターネットを見て(粉末を)自作した」などと供述しているという。 県警が1日に窃盗容疑などで長江容疑者宅を家宅捜索した際、粉末入りのカプセルを発見。長江容疑者が「爆発のおそれがある」「アセトンだ」と話したため、近くの住民約120人が5時間余りにわたって避難した。 過酸化アセトンは、昨年11月のパリ同時多発テロでも使われたとされる。
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