﹁気候変動﹂、という言葉だけを聞くと、自分には関係のない話と感じる方もいるかもしれません。しかしこのまま何も手を打たずに気温上昇が現在のペースで続けば、早ければ2030年には産業革命以後の世界の平均気温上昇が1.5℃を超え、気候変動が日常生活に大きな影響を及ぼすことが、IPCC︵国連気候変動に関する政府間パネル︶による﹃1.5℃特別報告書(2018年10月公表︶﹄で報告されています。具体的にどういった影響が予測されているのか、見てみましょう。 熊本県人吉市の大雨による被害を受けた家屋。2020年7月撮影 1. 平均気温が2℃以上上昇し、熱波に見舞われる世界人口が4億2,000万人増える 現在のペースで温室効果ガスの排出が増えると、2081年 〜 2100 年の世界の平均地上気温は、1986 〜 2005 年よりも 2.6 ~ 4.8℃上昇すると予測されています︵*1︶。2021年現在、日本
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