交通事故は、当事者だけでなく周囲の人々をも突然の悲劇に引き込む。21年前の平成12年には全国で95万件近い交通事故が発生し、9千人近い人が亡くなっている。悲劇を減らすため、道路交通法改正、道路の改良、信号機設置などの交通環境の改善や車の安全装備の開発などが行われてきた。そのかいもあって、表に示すように、20年後の昨年だと交通事故件数は約31万件、死者数は3千人を下回るまでに減少した。とはいえ、依然として37万人を超える死傷者が発生している。 交通事故死に関連して、東北大学から注目すべき研究結果が報道発表︵東北大学プレスリリース平成30年7月4日︶された。それによると、茨城県内の基本健康診査受診者9万7千人余りを平成5年から20年間追跡調査した結果、たばこを1日20本以上吸う男性は、たばこを吸わない人と比較して交通事故で死亡する危険性が1・54倍高いという。女性については喫煙者が少なく、同期
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