︵1︶地域の概要 上勝町は、徳島県の中央やや南東寄りに位置し、県庁所在地の徳島市から約40km、路線バスで約2時間のところにある町である。 上勝町は﹁いっきゅうと彩りの里・かみかつ﹂をキャッチフレーズに、まちづくりに取り組んできた。きっかけは平成3年度に町の基本構想、振興計画の策定で、まちの活性化とは﹁次代を担う若者定住﹂と位置づけ、その一環として﹁人づくり﹂﹁若者定住政策﹂﹁住環境の整備﹂に取り組んだ。その中で﹁人づくり﹂の取り組みとして、﹁強靱な問題解決能力を中心とした人間形成﹂を目標に﹁1Q塾﹂や﹁1Q運動会﹂などを開催している。1Q︵いっきゅう︶とは、町民が一休さんのように、問題︵Question︶を考え、知恵を使ったまちづくりを進めることを目指してつけられたフレーズである。1Q塾は、住民参加による﹁まちづくり1Q塾﹂、職員による﹁職員1Q塾﹂、39歳未満の若手や女性を必ずメンバ