キリスト教式の結婚式の誓いで、﹁死が二人を分かつまで﹂という言葉がありますが、それはいつのことで、自分と配偶者のどちらが先に旅立つかはわかりません。漠然と﹁年を取ったあとのこと﹂と思っているかもしれませんが、人生まだまだこれからの30〜40代で配偶者が突然亡くなってしまう可能性はゼロではありません。現在、イブニングで連載中の﹃没イチ﹄の主人公・白鳥学︵45︶も、39歳の妻・愛︵めぐみ︶を原因不明の突然死で失ってしまいました。 ﹁没イチ﹂という言葉を聞いたことはありますか? これは、配偶者が没し、ひとりになった人を指します。この言葉をタイトルにした本作は、まさに、いつもそばにいるのが当たり前だった配偶者がある日突然亡くなってしまい、残された一人がどう生きるかを描いた物語です。 永遠の愛を誓った二人でも、離婚や死別で一人になる人は少なくなく、日本人40〜59歳の男女3300万人中、死別や離別に
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