中沢啓治さんが自らの被爆体験を元に描いた漫画﹃はだしのゲン﹄が、次回増刷以降、標準語に修正して販売されることが分かった。主人公のゲンら登場人物が使う広島弁が怖いとの声が多く寄せられたことへの対応で、同じく一部の残酷な描写についても修正を加えるという。 ﹃はだしのゲン﹄は1972年、雑誌﹃少年ジャンプ﹄にて連載。主人公の少年・中岡元︵ゲン︶の生き様を通じ、広島被曝の現実を訴えた。単行本は文庫版も含め発行部数累計1千万部を超え、多くの世代に読みつがれてきた。 だが、戦争体験のない世代が多くを占めるにつれ、﹁作中の広島弁が乱暴で怖い﹂、﹁被曝の描写が残酷的﹂との声が高まっており、保護者の中には﹁子どものトラウマ︵心的外傷︶になる可能性もある﹂として平和学習の教材として使用することに反発する事例が増えてきたという。 これらの声に対応するかたちで次回増刷分からの修正では、セリフの広島弁を標準語に変更
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