狂言師・野村萬斎による、古典の知恵と洗練をいまに還元したいというアイデアから2003年にスタートした﹁現代能楽集﹂シリーズ。第一弾より川村毅、鐘下辰男、宮沢章夫、野田秀樹、倉持 裕、前川知大といった劇作家・演出家たちが、能楽の物語や演出手法に着想を得て新作を書き下ろし、新しい現代劇を生みだしてきた。 今秋8回目を迎える同シリーズで、劇作・演出を担当するのが元・劇団M.O.Pの主宰者であり、NHK連続テレビ小説﹃まんてん﹄の脚本家としても知られるマキノノゾミ。平岡祐太、倉科カナ、眞島秀和、一路真輝といった俳優らと共に、三島由紀夫が約60年前に﹁能楽﹂のアップデートを目論み、物語を昭和へ移植した﹃近代能楽集﹄収録の﹃卒塔婆︵そとば︶小町﹄﹃熊野︵ゆや︶﹄という2つの作品を、さらに現代に換骨奪胎した新作﹃道玄坂綺譚﹄を上演する。 渋谷の道玄坂らしき場所のネットカフェを舞台に、夢幻能の世界と現実が
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