植物と住宅に関するdeadwoodmanのブックマーク (2)
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建築家のステファノ・ボエリ氏はいつも樹木のことで頭がいっぱいだ。その原点は子どものころに読んだ小説﹁木のぼり男爵﹂にある。少年が樹上の世界に入っていき、二度と下りないと誓うという話だ。 ボエリ氏は﹁木は個性豊かだと思う﹂﹁それぞれの木ごとに成長の跡や歴史、形がある﹂と語る。 当然、ボエリ氏の最も有名な建物﹁垂直の森﹂にも子どものような驚きがある。故郷ミラノに建てられたこの集合住宅は緑であふれており、ファサードは生きた有機物に変貌︵へんぼう︶を遂げている。 プロジェクトを構成するタワーマンション2棟は高さ80メートルと112メートルで、約2万本の樹木や低木、植物が育つ。不規則に並べられたバルコニーからは緑があふれ、側面をつたって広がっている。ボエリ氏の推定では、入居者ひとりにつき樹木2本、低木8本、植物40本がある計算だ。 その恩恵は美的側面だけにとどまらない。各部屋に日陰を生み出し、住民の
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中国四川省成都で、植物に覆われた集合住宅のベランダ︵2020年8月3日撮影︶。(c)STR / AFP ︻9月15日 AFP︼中国の大都会で緑に囲まれる暮らしを提案した実験的な集合住宅は、売り出された当初、﹁階層的な森林﹂の中での生活を約束した。各部屋のベランダには、手入れされた庭があるはずだった。 この集合住宅の不動産業者によれば、全826室が今年4月までに埋まったという。ところが、建物は環境に優しい都会の楽園となる代わりに、荒涼とした世界滅亡後を描く映画のセットのようになってしまった。 蚊も植物を好む、ということが問題だった。 国営環球時報︵Global Times︶によると、四川︵Sichuan︶省成都︵Chengdu︶にあるこの集合住宅には、蚊の来襲が原因で現在およそ10世帯しか入居していないという。 地元メディアによると、2018年に建設されたこの集合住宅には、植物を育てるための
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