詐欺罪などで起訴された財団法人﹁飛鳥会﹂理事長、小西邦彦被告︵72︶から借りた約5億円の返済資金を捻出︵ねんしゅつ︶するため、知人を脅し、不動産転売益を受け取らない旨の誓約書に署名するよう迫ったとして、大阪府警捜査4課は4日、強要未遂容疑などで山口組系天野組組長、金政基容疑者︵66︶ら2人を逮捕した。 両容疑者は﹁知らない﹂と否認している。 調べによると、金容疑者らは2004年11月、小西被告から借りた資金を元手に、知人の不動産会社社長︵58︶と共同で大阪府四条畷市内の土地を約5億円で落札した。その後、この社長に無断で約8億5000万円で転売。利益を小西被告からの借金返済に充てるため、昨年10月に社長を呼び出し、誓約書への署名を強要した疑い。社長が拒み、未遂に終わった。 金容疑者は﹁直参﹂と呼ばれる山口組系2次団体組長。小西被告と交流があり、金容疑者の知人の女性が小西被告から毎月数十万円を