◇政府公式見解と矛盾 上田清司知事は27日の県議会の一般質問の答弁で﹁慰安婦はいても、従軍慰安婦はいない﹂と発言した。従軍慰安婦問題については93年に当時の河野洋平官房長官が旧日本軍の関与を認める談話を出しており、﹁政府の公式見解を否定するもの﹂と発言の撤回を求める動きも出ている。 上田知事は、県平和資料館︵東松山市︶に展示されている年表の91年の欄に﹁従軍慰安婦問題など日本の戦争責任論議多発﹂と書いてあることを挙げ、﹁古今東西、慰安婦はいても、従軍慰安婦はいない。民間の業者が連れて行ったりするのであって、軍そのものが連れて行ったりするわけは絶対にない﹂と発言した。 さらに﹁自虐的な感情を抱かせることなく、真実、日本の正確な立場を学べるようにするのが大事﹂﹁こうした間違った記述は修正しなければならない﹂と話し、有識者で作る同資料館の運営協議会に展示内容の見直しを要請した。 議場から﹁そうだ