中央アルプスの山麓にある長野県伊那市・伊那西小学校は、昭和25年に開校したのどかな雰囲気の小学校だ。しかし、同校は特色ある教育環境を活かした小学校として、校区を超えて入学・転校が認められる小規模特認校の指定を受けている。 その特色の1つが﹁森の教室﹂だ。学校に隣接した森は﹁学校林︵がっこうりん︶﹂と呼ばれる70年もの間、学校や地域で守ってきた森だ。そこにはイスと机だけでなく、プロジェクターとWi-Fiが用意されている。児童はそこにiPadを持って集合し、授業を受ける。この日は小学5年生の児童が英語学習を行なっていた。 テーマは自己紹介。事前に英文を組み立てて、読み方の練習もしてから、それぞれiPadを持って、2人1組で森の中へと走っていった。自然を背景に自己紹介ムービーを撮影した後は、森の教室でClipsを使って編集。筆者は日本の小学校をいくつか取材してきたが、このような光景は初めて目にし
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