大阪市が2018~24年度に、公園の樹木や街路樹計約1万9000本を伐採する事業を進めている。市は﹁市民の安心安全に影響する木を撤去している﹂というが、市民や専門家は﹁切る必要のない木も切っている﹂﹁樹木の維持管理コストを削減する狙いがあるのでは﹂といぶかる。現地を訪ね、真相を探った。︵森本智之︶ 大阪・梅田から東へ1キロ。56本を伐採する予定の扇町公園︵北区︶を訪れた。伐採対象の木には予告文が張られている。そのうちの1本、小高い丘の上に立つケヤキは﹁健全度の低下﹂や﹁根上がり等により施設を損壊するおそれ﹂を理由に伐採すると書いてあった。