ドナーと受容者の血液型を間違ってしまったら最悪の事態を引き起こしてしまうこともありますよね。そこで研究者たちは、献血で集めた血液をすべて人工的に万能供血なO型に変える方法を研究しているそうです。 主なターゲットはA型とB型。この2つの血液型の赤血球の表面には、それぞれ個別の糖分子があり、AB型は両方の糖分子を持っています。そのため、その糖分子が抗原になって免疫反応を誘発してしまうんです。一方O型はその抗原を持っていないため、どの血液型に献血しても大丈夫な万能血液なわけです。 そこで、研究者たちはその糖分子をチョキンと切り取る方法を見つけたんです。その重要な役割をはたしてくれるのは酵素! 今までも酵素の存在は注目されていたのですが、A型とB型の糖分子だけをターゲットにする酵素を発見するのはとても難しく、非効率的だったそうです。でも、今回170倍も効率的に酵素を取り出すことができる方法を見つけ
世界を震撼させたドキュメントには、失われたピースが存在した。行方不明になっていたクリックの書簡、そして貴重な資料写真や図版を加えて、「分子生命学の夜明け」が再び蘇る。なぜ今、『二重螺旋 完全版』なのか? その出版までの経緯を、翻訳者の青木薫さんに解説いただきました。(HONZ編集部) 1953年の2月28日、ジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックは、DNAの二重螺旋構造を発見した。 それから15年後の1968年に、ワトソンはそのときの成り行きを綴った『二重螺旋』を発表する。そこに描かれていたのは、いまだ第二次世界大戦の爪痕の残る欧米を舞台とし、生命科学の景観を変えることになる発見をめぐるドラマだった。 物語の幕開けは、1951年の春。生命の謎を解きたいという野心を抱く、23歳のアメリカ人ジム・ワトソンは、たまたまナポリで開かれていた高分子学会に参加した折に、ロンドン
STAP細胞論文をめぐり、理化学研究所の調査委員会が小保方晴子・研究ユニットリーダーによる研究不正を認定したことに対し、小保方氏は4月1日、調査結果について「驚きと憤りの気持ちでいっぱいです」「理化学研究所の規程で『研究不正』の対象外となる『悪意のない間違い』であるにもかかわらず、改ざん、ねつ造と決めつけられたことは、とても承服できません」というコメントを発表した。近く理研に不服を申し立てるという。 小保方氏は「このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体がねつ造であると誤解されかねず、到底容認できません」としている。 調査委は論文中の2点について改ざん・ねつ造に当たると判断した。ねつ造とされた、学位論文の画像に酷似した画像を論文1に使用したことについて、小保方氏は「単純なミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした」と反論している。 理研の調査委はこの画像について、「学位論文と似た配置
京都大学CiRA、リジェネフロおよびAbu Dhabi Stem Cell Centerとの共同研究契約の締結を発表 共同研究によりiPS細胞から糖尿病の新規治療法開発を目指す
酸などのストレスを与えることで細胞が初期化されるという、けっこう衝撃的な研究成果が理化学研究所らのグループにより発表された。 体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見: 理研プレスリリース 「間違い」と言われ泣いた 新型万能細胞を開発した30歳女性研究者: 産經新聞 Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency: Nature Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency: Nature Acid bath offers easy path to stem cells: Nature ・背景 我々の体は色々な種類の細胞でできている。筋細胞や神経細胞や血液細胞とい
先ほど今年のノーベル生理学・医学賞が発表されました。 http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/2013/press.html 受賞者は「小胞輸送」という現象の解明をしたアメリカの3教授(James E. Rothman, Randy W. Schekman and Thomas C. Sudhof)です。 手元にあった分子生物学の定番の教科書「Molecular Biology of THE CELL 細胞の分子生物学 第5版」をチェックしてみたところ、1つの章(第13章)がそのものズバリ「細胞内における小胞の移動」となっており、教科書の章1つに相当する重要な発見だったことがわかります。 細胞の分子生物学 作者: Bruce Alberts,Julian Lewis,Martin Raff,Peter Walter
2013-09-14 2013年イグ・ノーベル賞の研究をひと通り見てみました。 研究 id:mahalさんのブクマ経由でガーディアンに受賞一覧with当該論文あるのを知ったのでそこから。 Ig Nobel prize for discovery that opera is good for a mouse's heart | Science | The Guardian タイトルはオペラだけどURLはフンコロガシ。 医学賞 心臓移植したマウスにオペラ「椿姫」を聴かせたところ長生きした。 論文:Auditory stimulation of opera music induced prolongation of murine cardiac allograft survival and maintained generation of regulatory CD4+CD25+ cell
こないだのエントリダージリンティーの香りは虫によって作られている - 蝉コロンで そうだったのですね?。でも、コーヒー豆も猫が一度食べてそのふんから拾った物の方が香り高く高価だそうで、わかりませんね、世の中。 / “ダージリンティーの香りは虫によって作られている - 蝉コロン” URL2013-08-07 13:31:19 via Hatena というコメントを頂いていたのですが、ちょうど関連の論文が最近出ていました。ScienceShot: How to Spot Crappy Coffee | Science/AAAS | News 論文:Selection of Discriminant Markers for Authentication of Asian Palm Civet Coffee (Kopi Luwak): A Metabolomics Approach - Jo
【ワシントン=中島達雄】米科学誌サイエンスは20日、2012年の科学の10大ニュースを発表した。 最も顕著な成果「ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー」には、物質に質量を与える「ヒッグス粒子」とみられる新粒子の発見が選ばれた。2位以下の9件に順位は付いていないが、日本からは、マウスのES細胞(胚性幹細胞)から卵子を作った斎藤通紀(みちのり)・京都大学教授らの研究成果が入った。 ヒッグス粒子について同誌は「最近の科学の進展の中で、これ以上の熱狂を生み出した事例はない」と賛辞を送った。日本を含む国際研究チームの成果で、今年7月に発表した。斎藤教授らの成果については、「研究室内で卵子を作るという、研究者たちの長年の目標に向けた重要なステップ」。人間ではできていないが、すでに不妊の原因究明に役立っていると評価した。斎藤教授らは、マウスのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から卵子を作ることにも成功した。
ウイリアムス症候群はほんのわずかな人しか知らないぐらい珍しい遺伝子の病気だ。日本ではあまり研究が進んでおらず、数年前まで一般の小児科にすら知られていなかったそうだ。 欧米では、7,500人の新生児のうち、たった1人が発症する。その一方で、彼らが出会う人々に放つ、強烈に印象的な活気と暖かな思いやり。それがウイリアムス症候群の魅力でもある。
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