カプコンを脱藩した﹁鬼武者﹂稲船 叩きあげ創業者の使い捨て経営に、見切りをつけた。ゲームづくりの雄が挑むリベンジとは。 2010年12月号 BUSINESS 作家、村上龍がメルマガの編集長や電子書籍出版に挑戦するのはいい。でも、テレビ東京の経済人ドッコイショ番組﹁カンブリア宮殿﹂のキャスターはいただけない。悲しいかな、所詮は知ったかぶりだから、企業経営の本質を見抜けないのだ。8月2日放映の﹁駄菓子屋から世界企業へ 辻本憲三﹂編がそうだった。間口3間から始まる立志伝。綿菓子製造器、改造パチンコ台、インベーダーゲームと三段跳びでカプコンを創業し、ファミコンゲームから﹁ストリートファイター﹂や﹁バイオハザード﹂などのヒットで、スクウェア・エニックスと並ぶ家庭用ゲームソフト大手︵東証・大証1部上場︶にのし上がった。 テレ東は6月にも﹁ワールドビジネスサテライト﹂で辻本を持ち上げている。﹁作れば売