﹁外国人が観光地に殺到!﹂――最近よく見かけるこのニュース。もちろん、長く苦しかった観光業が復活するのは喜ばしいことですが、実は外国人がこぞって訪れているのは﹁日本が安い国﹂だからなのです。 元国連専門機関職員の谷本真由美さんは、﹁日本は物価も給料もいまだに激安﹂であり、その安さゆえに﹁海外から買われている﹂のだと言います。本稿では、谷本さんの最新刊﹃激安ニッポン﹄からの抜粋で、﹁日本の物価がいかに安いか﹂について、iPhoneやスニーカー、テレビCMなどの実例を挙げながら、紹介していきます。 “ペラペラの服”を着る若者たち ﹁日本では安いものしか売れない﹂ことを表している例はいくらでもあります。日本に帰ってハッと気がつくのは、日本の若い人たちは、他の先進国と﹁服の流行﹂がかなり違うという点です。 若い人はトレンドに敏感なので、海外の若者たちは最新の流行りのスニーカーを履いていたり、トレン