ガムテープ文字・佐藤修悦さん取材時、お世話になった古着店﹁シランプリ﹂が、商品全部無料という、ナゾの展開をはじめた。 ﹁ユニクロとか安いじゃないですか、シマムラもクオリティ高いし﹂﹁中野にある、全品500円の服屋とか、すごいじゃないですか﹂﹁だからウチも、要らない服を無料で引き取って、無料で売ろうと思って﹂﹁エコっぽく言えば、捨てられる服を救うことになるし﹂﹁だって、普通の古着屋やってても、つまんないんスよ﹂ そんなことを言って、店主・山下陽光さんは、2月上旬から、本当に服をタダにしてしまった。 いやなんか、勢いは分かるけど、意味わからん。 そう思いながら、要らない服を持って、シランプリに伺った。 ︵大塚 幸代︶ ――キッカケって何なんですか。 ﹁もともと、あんま商売が好きじゃないんですよ。古着屋やってて、友だちが無理して買ってくれたりするんですけど、それがイヤで。利害関係なしで人と仲良く