この項目では、パラドックスの﹁テセウスの船﹂について説明しています。東元俊哉の漫画およびそれを原作としたテレビドラマについては﹁テセウスの船 (漫画)﹂をご覧ください。 テセウスの船︵テセウスのふね︶はパラドックスの一つであり、テセウスのパラドックスとも呼ばれる。ある物体において、それを構成するパーツが全て置き換えられたとき、過去のそれと現在のそれは﹁同じそれ﹂だと言えるのか否か、という問題︵同一性の問題︶をさす。 パラドックスのバリエーション[編集] ギリシャ神話[編集] プルタルコスは以下のようなギリシャの伝説を挙げている。 テセウスがアテネの若者と共に︵クレタ島から︶帰還した船には30本の櫂があり、アテネの人々はこれをファレロンのデメトリウス︵英語版︶[注釈1] の時代にも保存していた。このため、朽ちた木材は徐々に新たな木材に置き換えられていき、論理的な問題から哲学者らにとって恰好