﹃冷たい方程式﹄︵つめたいほうていしき、原題 The Cold Equations︶は、トム・ゴドウィンによって﹁アスタウンディング・サイエンスフィクション﹂1954年8月号に発表された短編SF小説である。SF小説史上もっとも注目に値する作品のひとつと見なされている[1]。 本作を表題作とする短編集も刊行されている。 あらすじ[編集] 惑星・ウォードンを調査していたグループの1つで、致死性の疫病が発生した。 ウォードンに血清を届ける小型宇宙船には、燃料も酸素も最小限しか積まれていない。発進後、パイロットは船内に隠れていた密航者を発見する。規則に従うならば、密航者はエアロックから真空の船外へ放棄しなければならない。しかし、ウォードンで調査の任に携わっている兄︵疫病には罹患していない︶に会うために密航したその18歳少女は、罰金程度で済むと思っていた。 パイロットは、燃料が最小限しか積まれていな