米国アカデミー賞の人種の多様性を巡る議論はアメリカではまだ続いている。おそらく授賞式が終了するまで続くだろう。 オスカーを尻目に、というか反面教師にというかサンダンス映画祭では黒人奴隷を描いた﹁The Birth of Nation﹂がグランプリと観客賞を獲得した。さらにサンダンス史上最高額で権利が落札された。Fox Searchlightが1750万ドルで権利を獲得したのだが、この映画の獲得競争にはNetlixやAmazonの名前も挙がっていて、アメリカ映画界のパワーバランスの変化という側面からも面白いニュースだったが、今日のところはそこには触れない。この映画のタイトル﹁The Birth of Nation﹂は、アメリカ映画の父・D・W・グリフィスの﹁國民の創生﹂と同じだが、グリフィスの映画の内容は、黒人差別を助長するものであり、ハリウッドの負の歴史の始まりとも言えるような作品でもある
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