兵庫県の内陸部にある篠山市に、江戸時代にこつぜんと地図から姿を消した村がある。近隣住民は今も村民の墓を大切に守り、毎年、秋分の日に手厚くまつっているが、墓参りのおこりは、「祟りを恐れて」のことだった。消え去った村「夙(しゅく)」に迫る。 夙村があったのは、現在の味間南(約160戸)の中。村のあった場所は、現在、植林されたスギやヒノキが林立する森になっているが、その山中には屋敷跡とみられる台地が点在し、1カ所に集められた墓石や石仏など約30基が鎮座している。 夙村の研究をしている住職、酒井勝彦さん(74)=同市古市=によると、1687年(貞享4)の日付がある「篠山領地誌」に夙の記述が登場する。大辞泉によると、夙とは、「江戸時代、畿内多く居住し、賤民(せんみん)視された人々」とある。 「夙村の人々は、通婚の差別は受けていたようだが、疎外されていたわけではなく、味間南とはゆるやかな交流があった」
二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックで気持ち良く市内を訪れてもらおうと、松戸市は七月三十一日、市の玄関口の松戸駅など二駅の喫煙所を撤去した。 市は〇四年四月に施行した「市安全で快適なまちづくり条例」で、松戸駅など主要七駅周辺を重点推進地区に指定、公共の場での喫煙を規制した。ただ、吸い殻のポイ捨てが増えることを懸念し、駅に喫煙所も設けた。 近年、受動喫煙を心配する市民から、多くの乗降客が行き交う駅前に喫煙所があることを疑問視する声が寄せられるようになった。条例に基づき商店会や商工業団体の代表、警察、市民らで構成する協議会も昨年十月、撤去を答申。市は仕切りの設置や移設などの対策は困難と判断し、撤去に踏み切った。
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千葉県松戸市のJR武蔵野線新松戸駅~新八柱駅間の同市千駄堀地区に、新駅を建設する計画があることがわかった。市とJR東日本が新駅設置について協議することで今月合意し、13日に初会合を開いた。有力な候補地は、昨年末に開業した「市立総合医療センター」の近く。市は地域の活性化を図るため、新駅構想にあわせて沿線一帯で大規模な宅地開発を進める計画だ。 市は昨年末、JR東日本に「新駅設置に係る基本計画調査の業務依頼書」を提出。市によると今月5日、JR東日本千葉支社長名で依頼を了承する文書が届いた。 両駅間の距離は約3キロで、千駄堀地区はその中間地点。一帯には武蔵野線西側を中心に農地や民家など市街化調整区域約70ヘクタールが残る。武蔵野線をまたぐように、東側には市営の公園「21世紀の森と広場」が約50ヘクタールにわたって広がる。 市立総合医療センターと武蔵…
柏市は、市内の路上5カ所に設置した特別デザインのマンホール「KASHIWAココ撮れマンホール」を探して歩くラリー企画を今月末まで行っている。対象のマンホールを発見して「証拠写真」を市に送ると、抽選で本物のマンホール蓋などがもらえる。下水道事業への関心を高めることで、「地味な存在」からの脱却を目指す。 柏市の下水道事業は昭和35年にスタート。平成28年度末の普及率は90%で、長さ1280キロの下水管が埋設されている。人口急増期に敷設された部分は老朽化が著しく進んでいるため、市は10年計画で560キロを調査、約70キロの補修を想定している。費用は年間10億円以上という。 今回の企画は、こうした現状の周知や多額の費用に対する理解を深めてもらおうと、市内に約5万3千枚あるマンホールの蓋に着目。PR素材として市の下水道キャラクター「蓮子ちゃん」が描かれた特別デザインの蓋を作り、市内5カ所の既存の蓋と
千葉県柏市北部にあった旧陸軍柏飛行場近くで確認されたロケット戦闘機「秋水」の燃料貯蔵庫1基について、県は26日、重機を使って解体撤去した。保存状態の良い他の貯蔵庫を市が一般公開できるよう整備する方針のため、移設・保存を求めてきた市民団体「柏歴史クラブ」は「太平洋戦争の貴重な遺跡で本来は残すべきだが、仕方がない」と受け止めている。 秋水は終戦末期、米軍のB29爆撃機を迎撃するために開発が試みられたロケット戦闘機で、「幻の有人ロケット」と呼ばれる。貯蔵庫は同クラブが2010年4月、終戦直後に米軍が撮影した航空写真などから、1~5号基の存在を確認。鉄筋コンクリート製の管(ヒューム管)で、本来はL字形をしていたが5基はいずれも一部だけを残していた。
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