『オーケストラの経営学 』を読了。これまた書店で平積みになっているのを買ってきた本だったのですが、なかなか楽しめました。タイトルにある通り、オーケストラを経営という側面から捉えてみようという本。1回のコンサートのコスト/収益構造、指揮者から楽団員までのギャラ、音大に通うのにかかるコストなど、具体的な数字が上げられていて興味深いです。ただ注釈が各ページ下部について200ページ弱、というボリュームなので、所々で議論の掘り下げを甘く感じる部分が目に付きました。とはいえオーケストラ経営の様々な要素を網羅していますので、全体像を把握するのに適した一冊だと思います。 (※ちょっと余談になりますが、さらに突っ込んだ議論をしたいという方は『芸術の売り方――劇場を満員にするマーケティング 』も合わせて読むことをお勧めします。『オーケストラの経営学』でサラッと触れられている、定期会員に依存することのメリットと