ガラパゴス島で、ピンタゾウガメの最後の生き残り﹁エンドリング﹂となった﹁ロンサム・ジョージ﹂。100年生きたとされている。︵PHOTOGRAPH BY JAD DAVENPORT, NAT GEO IMAGE COLLECTION︶ ﹁エンドリング﹂という言葉をご存じだろうか。主に人間の活動により絶滅の瀬戸際に追い詰められた動物種のうち、知られる限り最後の生き残りとなった個体のことだ。例えば、1914年に死んだリョコウバトの最後の1羽だった﹁マーサ﹂。2018年に死んだキタシロサイの最後のオスだった﹁スーダン﹂もあてはまる。エンドリングは、自身が気づいていようといまいと、たった1匹で絶滅の重荷を背負わなければならない。︵参考記事‥﹁キタシロサイのスーダンほか、ナショジオ過去10年のベスト写真15﹂︶ ﹁最後の生き残り﹂という表現に人々が惹きつけられるのは、これをテーマにした様々な創作物が数
![最後の生き残り「エンドリング」の物語が私たちにもたらすもの](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/09cd95072d5c50f4608d8dbbd0a2aaac721f0c66/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnatgeo.nikkeibp.co.jp%2Fatcl%2Fnews%2F24%2F062600344%2Fph_thumb.jpg)