ブックマーク / kinbricksnow.com (155)
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日本製輸入紙オムツをめぐるマフィアのバトルについて。面白すぎるがどうやら実話のようだ。 日本から輸入された紙オムツをめぐってマフィアが暗躍。筒井康隆の短編小説にでもありそうな楽しい話だが、これが実話というから、中国はなんとも面白い。2013年1月25日付中国新聞網、25日付FMN、26日付解放日報などが伝えた。23日午前、浙江省寧波市の新興大酒店で、税関オークションが行われた。没収されたもの、期限を越えて港に保管されていたもの、廃棄されたものなどが対象で、ワイン、木炭、干しトウガラシ、小型トラック、アイロン、エンジンなど100種類もの品物が出店された。 その中でも注目は日本・花王の紙オムツ、2万5476袋だ。正規店で1袋170元︵約2500円︶、安売りでも125元︵約1900円︶はするという。入札者の中には﹁紙オムツのためだけに来たんや﹂という人も少なくなかったという。なぜ紙オムツがこれ
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2013年1月の﹁尖閣国有化で日中関係“再”緊張﹂問題についてざっくりとまとめてみた。 militarism / Harald Groven ■今回は本当に戦争になるのでは 尖閣国有化以来続く日中の対立。かつてないほどの被害が出た暴力的な反日デモが最も衝撃的なトピックではあるのだが、個人的に﹁おおっ﹂と思ったのは複数の中国人の友人から﹁今回は本当に戦争になるのでは﹂と言われたことだった。普段は﹁中国共産党は口ばっかでござる﹂とか﹁早く撃て﹂とか言っていたやつらが今回はいつもと違うと感じたというのは、それほど中国国内での盛り上げっぷりが激しかったことを意味している。 ﹁擦槍走火﹂という四文字熟語をこれほど頻繁に目にしたのも初めてのことだ。銃を触っていたら暴発しちゃった……というアクシデントによる開戦を意味する言葉だ。 さて9月に最初のピークを迎えた後は緊張は続きつつも膠着状態が続いていた……
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ダライ・ラマ効果とノルウェーの災難について Jumping salmon 1 / fotoroto ■ダライ・ラマ効果 ダライ・ラマ効果︵The Dalai Lama Effect︶という言葉をご存知だろうか?法王の御利益……といった話ではなく、もうちょっと残念なネタだ。 2010年10月に発表された論文﹁Paying a Visit: The Dalai Lama Effect on International Trade﹂が明らかにしたもので、ダライ・ラマが訪問した国の対中輸出は翌年、翌々年と8.1%減少するという。面白いことに2年間でその効果は消えるという。 ︵関連記事‥﹁中国、ダライ・ラマと会談で貿易削減の報復﹂チベットNOW@ルンタ、2010年11月4日︶ まあ、つまりは中国が政治問題に対する報復措置として経済制裁をばりばり活用していることの典型例である。なにせダライ・ラマは高齢
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■韓国人高校生が北京のコンビニを略奪、﹁超国民的待遇﹂に怒る中国ネット民■ ■韓国人高校生のコンビニ略奪 2012年11月15日、酔っぱらった韓国人高校生、約30人が北京市のコンビニを襲撃する事件が起きた。17日、京華時報が伝えた。 事件が起きたのは午後6時50分、北京市朝陽区のコンビニ。修学旅行だったのだろうか、近くのレストランで夕食を食べ終わった高校生がぞろぞろとツアーバスに戻っていたが、そのうち30人ほどが途中にあったコンビニに入り込んだ。 ﹁なんか韓国語でおしゃべりしている男の子の群れが店内に入ってきたんですよ﹂と振り返るのは店員の黄さん。最初の数人は普通にレジに並んで会計をしていたというが、気づくとお店の食品だなは空っぽに。なんと勝手にビールやタバコ、チョコレート、ポテトチップスなどを略奪して帰ってしまったという。 床には無残にも踏みつけられた商品がごろごろ。あまりの事態にショッ
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先日、楽天の中国サイト・楽酷天の閉鎖が発表された。中国ネットショッピングモールの覇者タオバオにまったく太刀打ちできずの惨敗だったが、事実上、中国市場を制したタオバオもまた今その身をむしばむ腐敗に苦しんでいるという。 China - Internet Cafe (网吧) / eviltomthai ■タオバオ無敵伝説とそのアキレス腱 2012年4月、中国誌・IT時代週刊は記事﹁タオバオ腐敗黒幕調査=評価アップ、マイナス評価削除をビジネスとする小二﹂を掲載した。これがなかなか凄まじい内容。長文なのでかいつまんでご紹介したい。 中国ネットショッピング業界の覇者アリババグループ。アリババ︵B2B︶、タオバオ︵B2C、個人業者も含めた小規模店舗モール︶、Tモール︵B2C、旧タオバオモール、大型店舗中心のモール︶の3本柱を中心に、ネット決済システム・支付宝、グルーポン系クーポン共同購入サービス・聚劃算
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ぼくらのヒーロー、ジャッキー・チェンが﹁釣魚台︵尖閣諸島︶は中国のもの﹂と愛国発言をぶちかましたが、同時にいつもどおりの空気の読めなさも発揮。中国政府にとってはあまりありがたくない発言になっているのが面白い。 Jackie Chan Visa + Sneaky Sound System QRCode Ad / avlxyz 尖閣諸島は中国のもの!ジャッキー・チェンの発言が再び論議の的に︵楽天Woman、2012年10月3日︶ <尖閣問題>ジャッキー・チェンが主張﹁中国のもの﹂!北方領土は﹁日本に還せ―台湾﹂︵レコードチャイナ、10月2日︶ “奪われたお宝”という作品のテーマが、いまだおさまる気配のない尖閣諸島問題にぴったりマッチするため、ジャッキーも取材陣から見解を求められた。そこで彼は、﹁歴史的に見ても、島は中国のものだ﹂と主張。﹁僕がジャッジする立場にいるならば、人の物を横取りした国に
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中国の反日デモについてさまざまな情報、報道がそろってきたが、気になるポイントの一つに現地中国人は何を考えているのか、ということ。その意味で空気感がわかる面白い記事があったのでご紹介したい。 ボクが経験した反日風潮9月15日午前、ボクは完成した紙面をDTP担当に送った。5分後、その担当から電話。﹁この日本の月9の記事、︵検閲に︶通りますか?﹂という内容。 政治に対して感度ゼロのボクはこの電話を不思議に思うだけだったが、ほぼ同時に今度はある夕刊紙の副編集から電話がやってきた。来週掲載予定のコラムを書き直して欲しいのだという。提出済みの原稿が奈良国立博物館の東大寺特別展絡み、つまり日本関連だったためだというのだ。編集者の気まぐれではないことを説明するため、その副編集長は電話越しに当局の通知を読み上げた。抑揚たっぷりに、句読点すら間違えないようにとの意気込みで。 ちょっとむかついたボクはマンショ
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2012年9月15日の反日デモについて。 中国各地、40~50都市で反日デモが実施されました。スーパーや工場の略奪騒ぎにまで発展した青島、長沙。デモ隊がホテルを襲撃した西安。北京の日本大使館で中国の武装警官隊に物を投げつけた北京市のようなところもあれば、比較的しゃんしゃんと終了した上海のようなところもあり。 ネットに﹁反日デモやったで!﹂とアリバイ的写真だけアップして、実際には何も起きなかった都市のほうが大多数でしょうが、各都市を総合すると、︵新中国建国後、被害額ベースで︶史上最悪の被害を出した反日デモになったことは間違いないのじゃないか、と。 細々としたトピックをまとめる力がないので、お時間のある方は下記トゥギャッターを眺めてください。中国マイクロブログ情報をがすがす転載していた﹁中国住み﹂さんのおかげで、かなり細かい情報がわかります。ただしデマを紹介しているケースなどもありますのでご注
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ハイクオリティアニメ﹁功夫料理娘﹂で世界から絶賛された狼烟工作室。その新作アニメ﹁上海のバットマン﹂が公開されている。 not actually yvonne and adam / istolethetv 2011年に記事﹁日本アニメ命の中国人オタクも絶賛!中国産アニメ﹃功夫料理娘﹄が凄い―中国オタ事情﹂で紹介したのが﹁功夫料理娘﹂。かわいい女子2人のカンフー料理対決を、ぬめぬめとよく動くアニメーションで描いたもの。世界的にも高評価を得て、日本では第13回TBSデジコン6で銅賞を受賞した。 ブログ・中国爆発日記で知ったのだが、 ﹁功夫料理娘﹂を制作した狼烟工作室の新作﹁上海のバッドマン﹂が発表されているという。前作を評価したワーナーが出資して制作したものらしい。ただし機密保持契約のために狼烟工作室公式サイトでは一切告知していないようだ︵狼烟工作室ブログ︶。 こちらがその新作アニメ。1930
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﹁中国の新著作権法…個人著作権を全て国有化。漫画もアニメも音楽も映画も小説も全て国のもの﹂というTogetterまとめが注目を集めています。私は中国知財、司法の専門家ではありませんが、ぱっと見で見ても明らかな間違えが多いので簡単に指摘させていただきます。 一日漫画喫茶3 / naotakem ■著作権法改定 2012年3月31日、﹁中華人民共和国著作権法修正案﹂ のパブリックコメント稿が発表されました。4月30日までパブリックコメントを受け付けています。 従来の著作権法は1990年に制定︵2001年に一部修正︶されたもの。この間、世界貿易機関(WTO)への加盟もあり、﹁国際ルールに準じた著作権保護法制ぷりーづ﹂との米国の求めもあり、はたまた著作権者から﹁もう少しうちらの権利を守れる法律よろしく﹂との訴えもあり、ついに改正される次第となった運び。著作権集団管理など多くの新たな規定が盛り込まれ
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2012年1月20日、チャド共和国商務省は中国資本によって設立されたDjarmaya石油精製所の閉鎖を決めた。原油価格で中国石油と意見が折り合わなかったのが原因だという。RFI中国語版が伝えた。 refinery / ljmacphee ■中国に感謝!……から一転 6000万ドル︵約46億2000万円︶を 投じて建設されたDjarmaya石油精製所はチャドの首都ンジャメナの北に位置する。2011年6月に操業が始まったばかり。中国石油が60%、チャド政府が40%の権利を保有する。昨年6月の完成記念式典にはチャドのイドリス・デビー・イトゥノ大統領が出席し、﹁チャドのエネルギー独立の象徴﹂とたたえ、将来的には隣国に石油を販売することへも意欲を示していた。また﹁この宝は中国の贈り物であり、我々は中国に感謝しなければならない﹂とも話している。産油国チャドが自国内で石油精製をしていくことへの期待の表れ
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中国経済崩壊論が次第に有力となり、中国から投資家がみんな脱出しているそうです︵棒読み︶ Pingod 002 / likeyesterday ■中国の崩壊間近?! 投資家がみんな中国から逃げ出した ゆかしメディア、2011年12月3日 最近まで“中国経済崩壊”を論じる人は、誰からも賛同を得ることはなかった。だが、中国の経済成長率が緩やかになるにつれ、崩壊論者が舞台の中心を占めるようになってきたようだ。専門家は、中国経済が直面する問題は日増しに大きくなっていると指摘する。 2006年に﹁中国即将崩壊﹂を出版した章家敦(Gordon Chang)氏は、投資家達の集まりに出席するたびに、中国経済の崩壊は目の前に迫っていると確信するという。 今朝、NHKを見ていたら、欧州債務危機が中国に飛び火するかも……という解説をしていましたが、飛び火どころか、中国が﹁崩壊﹂するやもというなんともセンセーショナ
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国論を二分する大騒ぎとなっている日本の﹁環太平洋戦略的経済連携協定﹂︵TPP︶参加問題。日本の参加表明を受けて、突然参加へと動き出した台湾では、与野党ともにTPP参加に積極的な姿勢を示している。Taipei Night View - 23 / Kabacchi 2011年11月29日付ボイスオブアメリカ中国語版、28日付台湾中央通訊社、23日付台湾聯合新聞網を主に参照した。 ■ECFAとTPP 2011年11月27日、台湾の馬英九総統は、第27回世界華商経貿会議に出席、TPP参加への意欲をアピールした。 馬英九総統は﹁かつて台湾は孤島のようだった﹂と振り返り、自らが推進役となって中国本土と締結した両岸経済協力枠組協議︵ECFA︶によって、そうした状況は変わりつつあると強調した。その成果として﹁日本メーカーの利益﹂を例に上げた。ECFAによって台湾で生産された日本の製品もまた関税撤廃の恩恵
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中国の﹁下水油﹂︵中国語で﹁地溝油﹂︶問題が止まらない。 *食用油精製の為に集められた残飯。 ■下水油概説 日本でもたびたび報じられている、中国の﹁下水油﹂。下水を流れる残飯やら汚物から食用油を作ってしまうという驚きの技術。中国の食用油販売量は、生産量と輸入量よりも200~300万トン多い。この200万トン超が下水油と見られている。 だが、実は下水を原料としていない﹁下水油﹂もある。その定義をまとめると、以下の3点。、 ︵1︶狭義の地溝油。すなわち下水道に浮かんでいる浮遊物やホテル、レストランの残飯を加工し、製造した油。 ︵2︶品質の悪い豚肉、ブタの内臓、ブタ皮から製造された油。 ︵3︶揚げ物用の油として何回も使った後に、新しい油と混ぜて使われる物﹂ (1)の下水から作る油のインパクトが強烈すぎて、報道も注目もそこに集中してしまう傾向があるが、流通量に占めるシェアで考えると、(2)や(3)
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■ヨーロッパの債務危機と中国2■ 債務危機にあえぐヨーロッパは中国に支援を求めました。中国・ヨーロッパ関係というテーマにおける、極めて重大な出来事だと考えているのですが、日本のマスコミはあまり取り上げていないようです。今回はこのテーマについて。 ︵前回記事‥﹁ヨーロッパの債務危機と中国﹂政治学に関係するものらしきもの、2011年9月14日︶Euros / Images_of_Money 最大の関心事は、ヨーロッパの支援要請に中国が応じるかどうかです。中国は大量の米国債を保有していますが、米国債の格付けにより資産価値が毀損してしまったではないかとの批判が国内から上がっていました。欧州の国債のリスクは米国以上ですから、さらに強い批判を浴びることになりかねません。とはいえ、すでに欧州と強い結びつきを持つ中国だけに、むげに断るわけにもいかないでしょう。 *当記事はブログ﹁政治学に関係するものらし
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