︻上海=金順姫、広州=小山謙太郎︼中国各地で4、5両日、工場建設に反対するデモが起きた。環境汚染に対する住民の関心が年々高まる傾向を反映している。 上海市松江区では5日、電池工場の建設計画に反対する地元住民ら約100人が、区政府の庁舎付近でビラを配りながらデモ行進した。中国紙によると、中国企業が約10億元︵約160億円︶を投じる工場で、自動車用のリチウムイオン電池を生産する。4日にも住民ら数百人が集まり、抗議活動をしていた。 雲南省昆明市では4日、石油化学工場の建設に反対する住民約1千人が市中心部の広場に集まった。住民たちは毒性の高いパラキシレン︵PX︶の生産計画があると疑っており、一部はマスク姿で﹁我々には健康が必要だ﹂とプラカードを掲げて不安を訴えた。 香港紙などによると四川省成都市でも4日、建設中の石油化学工場に反対するデモが呼びかけられたが、地元当局が﹁地震対策訓練﹂に名を借