﹃大奥﹄から ©よしながふみ/白泉社 ﹃大奥﹄﹃きのう何食べた?﹄などで人気の漫画家・よしながふみ。江戸時代を舞台に男女逆転社会を描いた﹃大奥﹄は、疫病やジェンダーなど、現代にも通じる諸問題を扱い、手塚治虫文化賞、小学館漫画賞、日本SF大賞ほか多くの賞を受賞した。 ――足かけ18年にわたる﹃大奥﹄の連載を一昨年完結されました。家光の時代から明治維新まで200年以上の歴史をよく描き切られたなと。 よしなが 全体の構想は最初からあったんですが、描き始めたときには舐めていて﹁5巻ぐらいで終わるだろう﹂と思っていたんです。ところが、1巻分描いたところで﹁これはダメだ、思っていた倍はかかる﹂と。で、10巻近くになってまた﹁ダメだ、終わらない。でも20巻は行きたくないな﹂と思って、ギリギリ19巻で終わりました。半ばぐらいで﹁これは長くなりそう﹂と、ちょっと気が遠くなりましたね。 ――20巻は行きたく
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