東京五輪を報じる世界のメディアが取材拠点とするメインプレスセンター︵MPC︶で、数字を2度確認してしまった商品がある。自動販売機で売られている飲み物の価格だ。 世界各国で愛されるコカ・コーラの500ミリリットル入りペットボトルが﹁280円﹂と表示されている。街中の自販機と比べるとその価格は約1・75倍。その値段を見た記者は、﹁もしや海外で生産されたものではないか﹂と期待して購入してみたが、日本語のラベルが付いていた。 コカ・コーラ社は大会の最高位スポンサーで、MPCでも同社製品が優先されている。MPC内にあるレストランや軽食の売店でもスプライトやコカ・コーラが販売され、価格は自販機と同じ280円だ。 ホテルや劇場などの自販機が街中よりも高値であることに慣れている日本人の大会関係者も、﹁高いですよね﹂と苦笑していた。価格のせいか、自販機で飲み物を購入している様子はあまり見かけない。 軽食の売