大量の硬貨が投入され故障したATM=2022年1月16日、福岡市内︵読者提供︶ ゆうちょ銀行が2022年1月17日に﹁硬貨取扱料金﹂を新設し、硬貨を預ける際に枚数に応じた手数料が掛かることになった。こうした手数料は、長引く超低金利を背景に多くの銀行が導入済み。﹁最後のとりで﹂だったゆうちょ銀の徴収開始に、大量の硬貨を扱う神社や募金の受け付け団体からは悲鳴が上がる。コツコツと小銭を貯めても手数料で目減りしかねない時代。どこの家庭でも見掛けた貯金箱は姿を消す運命なのだろうか。︵時事ドットコム編集部 太田宇律︶ ︻特集︼時事コム ◇﹁駆け込み﹂ATM壊れる 手数料の導入前最後の平日となった1月14日、各地の郵便局では硬貨の﹁駆け込み貯金﹂が相次いだ。東京都目黒区内のゆうちょ銀の窓口では、大量の硬貨の入ったビニール袋を抱えた利用者が順番待ちをしており、職員は﹁普段の倍以上のお客様が見えている﹂と忙