Web2.0を特徴づけるキーワードとして﹁ロングテール﹂というキーワードが使われることが多い。通常の店舗では品目数上位20%が全体の売り上げの80%を占めるのが普通だが、ネットのビジネスでは残り80%の品目の売り上げが上位20%の売り上げを上回る︵図1︶──代表例はアマゾン︵amazon.com︶だ──というように表現されることが多い。 しかし、ちょっと待っていただきたい。 まず第一に、通常の店舗より多い品目数を扱えるというのは、ホントに﹁Web2.0﹂の特徴なのか? ネットのほうが品目数をたくさん扱えるのは、94年にアマゾンが創業されてからずっとそうだったのではないのか? Web1.0か2.0か、というのは単なる言葉の定義の問題ではあるが、2.0のほうが、より﹁進んでいる﹂というイメージを持たれやすい。しかも、﹁ロングテール﹂という言葉が、﹁かっこいい﹂﹁最先端﹂といったポジティブなイメ