最近、﹁子供を産み育てるという社会的責任を果たしていない独身者には、﹃独身税﹄という形で懲罰的な制裁金をかけるべきだ﹂と主張する人も一部にいます。 しかし、このアイディアは本当に良いもの、本当に効果的なものなのでしょうか。私は非常に懐疑的です。人権を蹂躙する憲法違反の政策である上に、むしろ逆効果だと考えています。その理由をいくつか挙げてみます。 ﹁独身税﹂が推進する憲法違反の﹁強制結婚﹂ まず、﹁独身でいる事に対して懲罰的な制裁金を掛ける﹂という発想そのものが、憲法の定める﹁婚姻の自由﹂に反する可能性があります。 結婚とは結婚する男女の合意によってなされるものであり、結婚するかしないか、するなら誰と結婚するかは、他人が強制するような性質のものではありません。 ﹁結婚したくない人は﹃独身税﹄を払えば“結婚逃れ”できるから良いではないか﹂といっても、それが法外な額だったらどうでしょう。これは決