三毛猫の﹁たま﹂が駅長を務める和歌山電鉄貴志川線貴志駅︵和歌山県紀の川市︶に、今春から夏にかけ、相次いで子猫が捨てられた。たまは07年1月に駅長就任以降、写真集発売など人気を呼んで乗客増にも貢献。中には﹁たまみたいに可愛がってあげて﹂とメモが添えてあったが、同社は﹁たまの所なら育ててもらえると思うのは間違い。責任を持って飼ってほしい﹂としている。 これまで貴志駅に捨てられた猫は6匹。同社や引き取った県動物愛護センターによると、最初は5月24日、待合室で子猫2匹が毛布を敷いた段ボールの中で鳴いていた。同様に8月21日に2匹、同27日にも1匹。7月下旬には、生後2カ月程の子猫1匹が待合室のベンチにひもで結びつけてあった。 貴志駅売店店主でたまの飼い主の小山利子さん︵49︶は﹁たまが、捨て猫だった﹃ちび﹄を育てたことが知られたためでは﹂と話す。 猫の出産期は5~6月。8月27日を最後に捨て猫は確