アメリカのポンペオ前国務長官から﹁中国共産党による世界規模の影響力浸透工作の重要な一角﹂﹁プロパガンダ機関﹂などと名指しされ、日本国内でも警戒感が高まる﹁孔子学院﹂。これは全世界150カ国以上で約550施設を展開している、中国政府肝いりの中国語・中国文化教育機関だ。日本国内でも桜美林大学や立命館大学・早稲田大学などに合計15校ほどが開設されている。2月6日に﹃現代中国の秘密結社 マフィア、政党、カルトの興亡史﹄を刊行して中華圏の陰謀に迫ってきたルポライターの安田峰俊氏は、なんと2020年9月から半年間にわたり、首都圏の某大学の孔子学院に潜入取材をおこなっていた。世間では﹁スパイ養成機関﹂とも呼ばれる機関をスパイした結果、見えてきた真実とは──? ◆ ◆ ◆ ﹁安田峰俊は立命館孔子学院の講師である﹂ 本題に入る前に書いておこう。私︵=安田︶は孔子学院と奇妙な縁がある。なぜならツイッターなど