文部科学省が学習指導要領の改訂案で﹁聖徳太子﹂﹁鎖国﹂など、歴史上の人物や出来事などの表記を変えたことに対し、﹁教えづらい﹂﹁わかりにくい﹂などの批判が集まり、同省が一転、元に戻したり、復活させたりすることがわかった。こうした修正を反映した新指導要領は今月末に告示される。 文科省は15日まで、改訂案についてパブリックコメントで意見を募ったが、特に不評だったのが聖徳太子の表記。改訂案では、小学校で﹁聖徳太子︵厩戸王︿うまやどのおう﹀︶﹂、中学校は﹁厩戸王︵聖徳太子︶﹂としていた。学会などの歴史研究を踏まえたもので、小学校ではよく知られた﹁聖徳太子﹂を、中学校では史実を重視して﹁厩戸王﹂を前に出した。ところが、﹁小中で表記が異なると教えづらい﹂といった声が相次ぎ、国会でも﹁連続性がなければいけない﹂﹁歴史に対する冒瀆︵ぼうとく︶だ﹂と批判された。 このため、文科省は小中とも﹁聖徳太子﹂に戻し、
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