4月5日、アニメーション監督の高畑勲さんが肺がんで亡くなった。82歳だった。 高畑さんは東大仏文科在学中、フランスの長編アニメ﹃やぶにらみの暴君﹄に感銘を受け、アニメーションの世界に関心を持った。大学卒業後、東映動画︵現・東映アニメーション︶に入社し、1968年、﹃太陽の王子 ホルスの大冒険﹄で監督デビュー。 1971年、宮崎駿監督らとAプロダクションに移り、﹃ルパン三世﹄を手がけた。以後、﹃アルプスの少女ハイジ﹄﹃母をたずねて三千里﹄﹃赤毛のアン﹄などに関わる。 1985年、宮崎監督らとスタジオジブリを設立し、﹃火垂るの墓﹄﹃平成狸合戦ぽんぽこ﹄など数多くの名作を作り上げてきた。2013年の﹃かぐや姫の物語﹄では、アカデミー賞アニメ部門にノミネートされている。 そんな高畑さんを悼むのは、シンエイ動画名誉会長の楠部三吉郎さんだ。 ﹁高畑さんは僕の恩人ですから。今、すごく悲しいです﹂ 楠部さ