日本には、神話の時代から令和の時代に至るまで、数多の怪異・妖怪について語られ、その記録が残されてきた。私は時代を問わず、そういった怪しいものたちについて在野の立場で研究している。 2018年には怪異・妖怪が登場する舞台を現代に絞り、集めた﹃日本現代怪異事典﹄を、さらに今年の6月にはその続編である﹃日本現代怪異事典 副読本﹄を上梓した。その副読本の中で、古代から現代に至るまで、怪異・妖怪という存在がどのように変わってきたのか、その変遷を辿った。 科学や技術が物凄い勢いで進歩し、国内外の情報に簡単にアクセスでき、社会が目まぐるしく変わっていく現代。そこで今回は、怪異たちがどのように変遷してきたか、時代を現代に絞り、紹介していきたい。 スマホに現れる妖怪﹁LINEわらし﹂ 近年、スマートフォンが普及し、SNSを通して人々は友人や家族、時には顔も知らない誰かと交流することが盛んになった。 顔が見え
![夏の定番「怖い話」がイマドキっぽく変化している深〜いワケ(朝里 樹) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f3341a80c37c9fc989c2e70556b96e08e6c2e60a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F6%2F0%2F1200m%2Fimg_60a74e78c9d7c20ef25b10e22bc56c5342827.jpg)