︻コラム︼﹁反日の代償﹂は高い 事故や災害で被害が予想されるのにもかかわらず、﹁大したことないだろう﹂と思っているうちに惨事となる現象の原因を、社会心理学者たちは﹁正常性バイアス﹂︵Normalcy bias︶という言葉で説明する。過去に何度も経験した時の記憶にとらわれ、より大きな危機に直面しても、自分にとって大したことない状況だと認識しようとする心理的傾向は﹁経験の逆機能﹂の1つだ。日本に対する文在寅︵ムン・ジェイン︶政権の対応はこれに当たるのではないかと強い疑問と不安を抱いてしまう。10月30日の徴用被害者︵徴用工︶に対する韓国大法院︵最高裁判決︶は極めて﹁大韓民国の裁判所らしい﹂判決だ。外交条約にまで口出しできる司法権を持つ裁判所は、経済協力開発機構︵OECD︶加盟国にはほかにないと聞いた。約50年間にわたり維持してきた合意や約束を覆せば相手が反発して関係が悪化するだろう、というこ