発達障害の専門外来をうたい、東京や大阪などで展開する精神科クリニックが、日本精神神経学会が認めていない独自の見解を基に﹁効果が高い﹂と宣伝し、頭部を磁気で刺激する治療に誘導していることが16日、クリニック関係者や元患者らへの取材で分かった。患者側が治療費のために高額のローンを組むケースもあり、専門医から﹁不安を利用している﹂との批判が出ている。 この治療法は﹁経頭蓋磁気刺激治療︵TMS︶﹂と呼ばれる。日本精神神経学会の指針や専門家は、うつ病には一定の効果があるが、発達障害に有効との科学的根拠は乏しく、治療に用いるべきではないとしている。 クリニックは発達障害に有効だと宣伝し、カウンセリングや診察で﹁9割に効果がある根本治療で、効果は持続する﹂と強調。学会が指針で避けるよう求めている未成年にも勧めている。 元患者らによると、初診の脳波検査で﹁脳に混線がある﹂﹁発達障害のグレーゾーン﹂などと説
![発達障害外来、学会の指針逸脱 クリニックが高額治療 | 共同通信](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7c1f56d220596d3be88b0a34d702d1719be3f705/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnordot-res.cloudinary.com%2Fc_fill%2Cw_400%2Ch_210%2Cg_faces%2Cq_auto%3Aeco%2Fch%2Fimages%2F1108753057565639451%2Forigin_1.jpg)