発達障害と言語に関するh5dhn9kのブックマーク (2)
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まったく予期しない事例が見つかった ﹁自閉症の子どもで方言を話すようになる子もいますよね?﹂ ある学会での自主シンポジウムが終わり部屋をでたところで、関西の特別支援学級の先生から声をかけられました。 私は、﹁自閉症の子どもって津軽弁しゃべんねっきゃ︵話さないよね︶﹂という心理士の妻の一言をきっかけに“自閉スペクトラム症の人々は方言を話さないのか?”という研究を行ってきました。調査は、自閉スペクトラム症の人々の方言使用が少ないという印象が全国で見られることを示し、一連の研究結果を本︵﹃自閉症は津軽弁を話さない﹄福村出版/角川ソフィア文庫︶にまとめました。 もちろん、自閉スペクトラム症でも方言を話す人もいます。しかし、相手や状況によって柔軟に方言と共通語を使い分けるのは苦手です。ところが、その先生は、それまで共通語しか話していなかったがある時から関西弁を話すようになってきた自閉スペクトラム症の
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自閉症の子どもは津軽弁を話さない。そんな妻の一言をきっかけに、心理学者の松本敏治氏はことばと心の謎の解明に乗り出した。松本氏は﹁最初は軽い気持ちで調べていたが、本にまとめるまで十数年がかかった。現場の人々の経験や感覚に目を向けることの大切さを痛感した﹂という――。 ︻この記事の画像を見る︼ ■﹁ことばと心の謎﹂に迫る研究のきっかけ ある日、町の乳幼児健診から帰ってきた心理士の妻が、ビールを飲みながら﹁自閉症の子どもって津軽弁しゃべんねっきゃ(話さないよねぇ)﹂と言ってきました。 障害児心理を研究する私は、﹁それは自閉症(自閉スペクトラム症:ASD)の独特の話し方のせいだよ﹂と初めは静かに説明してやりました。しかし妻は、話し方とかではなく方言を話さないのだと譲りません。 やり取りするうちに喧嘩になり2、3日は口を利いてくれませんでした。こちらも長年、その道の研究職であるつもりでしたから、たと
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