﹁世間の誤解に、ほえさせてもらいますわ﹂。信号待ちの犬が突如、関西弁で話し始める。7月にスタートした日本盲導犬協会のテレビCMの一コマだ。盲導犬へのネガティブなイメージに対して、自らが思いを語るユニークな設定で話題を呼ぶ一方、ソーシャル・ネットワーキング・サービス︵SNS︶などでは﹁犬の気持ちが分かるの?﹂と疑問の声も上がる。その疑問に答えたい。︻村上正︼ 盲導犬﹁うちら一緒におんのが幸せ﹂ 盲導犬の声の主は京都府出身の俳優、佐々木蔵之介さん。視覚障害者とともに交差点で信号待ちをしている際、周囲から﹁盲導犬って大変そうだよね﹂﹁ストレス多そう﹂﹁かわいそう﹂と、ささやく声が聞こえてくる。 それに気づいた盲導犬がふっと振り向き、﹁うちら、いつでも一緒におんのが幸せや思てんのに。そんなん言われたら、相方も悲しむわ﹂と一蹴。最後は、﹁どうか、そんな目で見んといてえや。ほんまに、お願いしますわ。ほ