寒さが厳しさを増していた去年の暮れ、56歳の男性が一人、自宅で亡くなりました。死因は低栄養と低体温による衰弱死。「ひきこもり」状態が30年以上にわたって続き、両親が亡くなったあとも自宅に取り残されていました。家族や近所の住民、行政など周囲の人たちが気にかけてきたにも関わらず、「自分でなんとかしたい」と頑なに支援を拒んでいました。それぞれの立場の人たちが男性に関わりながらも、その死を止めることが出来ませんでした。(クローズアップ現代+ディレクター 森田智子) 私が男性に出会ったのは、去年11月中旬。ドキュメンタリー番組の制作のため、横須賀市の自立支援の担当者に密着取材していた時のことでした。 「ガリガリにやせて衰弱している男性がいる」と市役所に情報が寄せられて訪問したのが、伸一さんでした。 寒空の下、伸一さんは、肌や腹部が見えるほどに破れた服を着ており、露出した体は肋骨が浮き出るほどにやせ細
生活保護を受給している人たちの支援にあたっている、神奈川県小田原市の職員らが、不正受給は許さないという趣旨の文言が書かれたジャンパーを着て、受給者の家庭を訪問をしていたことがわかりました。市は「不適切だった」として着用を禁止するとともに、上司らを厳重注意としました。 ジャンパーにはローマ字で「保護なめんな」と書いたエンブレムがプリントされているほか、英語で「不正受給は許さない」という趣旨の文言が書かれています。 このジャンパーはもともと、職場の連帯感を高めるため10年前の平成19年に有志の職員によって作られ、職場で着用されていましたが、その後、一部の職員が受給者の家庭を回って支援に関する相談に応じる際などにも着ていたということです。 小田原市は「市民の誤解を招きかねないうえ、品位を欠いた表現で不適切だった」として、ジャンパーの着用を禁止するとともに、上司ら7人を厳重注意としました。 小田原
今月26日、川崎市の障害のある子どもの支援施設で、寝ていた9歳の男の子が心肺停止の状態となり、病院に搬送されましたが死亡しました。死因は窒息死の疑いがあり、警察は添い寝をしていた職員が男の子に誤って覆いかぶさり、呼吸ができなくなった疑いがあると見て調べています。 男の子は、短期間、この施設に入所していて、当時、20代の女性の職員が男の子を寝かしつけるために添い寝をしていたということですが、その後、寝てしまい、職員が目を覚ました際には男の子に覆いかぶさった状態だったということです。 警察は、職員が寝ている間に男の子に誤って覆いかぶさり、男の子が呼吸できなくなった業務上過失致死の疑いがあると見て調べています。 川崎市から施設の運営を委託されている社会福祉法人「同愛会」は、「再発防止に努めるとともに、ご遺族には誠実に対応していきたい」と話しています。
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