2018年からIntelのCPU不足が続いているという。その原因は最新の10nmプロセスの立ち上げが思ったように行かないこと、といわれているが、筆者は他にも原因があるように思う。 連載目次 ﹁2018年からずっと続いているIntelのCPU不足がなかなか解消されない﹂という話を聞く。この話は、執筆時点から過去を見れば当然と言えば当然にみえる。 しかし、過去から現在を見ていたら、そんな品薄な状況になるとは多分予想がつかなかったはずだ。その背景には市場︵需要︶の動きの速さに比べて、製造︵供給︶側の動きは、﹁1桁遅い速さでしか操作できない﹂という半導体業界の宿命的な構造がある。もちろん、Intel固有の事情が、それを増幅したという面も多々あるように思える。だが根本的には、Intelに限らず半導体の製造業に共通する特性が横たわっているように思える。 売上規模が大きく︵Intelは世界2位の半導体会
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