公有地での﹁慰安婦﹂像設置に抗議して、大阪市長がサンフランシスコ市との姉妹都市解消を宣言した。自国の戦争犯罪を反省せず女性の人権を顧みない日本のイメージが、海外でますます強まっている。 ■反発で強化される﹁反省しない国・日本﹂のイメージ 2017年9月22日、よく晴れたサンフランシスコ市で、中華街のセントメアリー公園に新たに設置された﹁慰安婦﹂像の除幕式が行なわれた。 朝鮮半島、中国、フィリピン出身の﹁慰安婦﹂少女三人が手をつなぐ様子を、最初に元﹁慰安婦﹂として名乗り出た金学順︵キムハクスン︶氏が見守るという作品。計画当初はデザインが未定で、﹁碑﹂や﹁メモリアル﹂と呼ばれてきたが、デザイン公募の結果、地元彫刻家スティーヴン・ホワイト氏による像に決まった︵本稿では﹁像﹂と表記する︶。 除幕式の段階では地元の市民団体﹁﹃慰安婦﹄正義連盟︵CWJC︶﹂所有の像と碑文を私有地に設置するという形だっ
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