前川喜平・前文部科学事務次官の講演を文科省が調査していた問題で、自民党の議員の意見を質問に反映させていたことが20日、明らかになった。野党側は﹁異例の対応﹂と国会で追及している。一方、意見が反映された議員は自民党の会合を欠席し、姿を見せていない。 林芳正文科相は20日、文科省が名古屋市教育委員会に質問を送る前、自民党の池田佳隆衆院議員に質問を見せていたことを明らかにした。同日の参院予算委員会で、民進党の大島九州男議員は﹁政治家から問い合わせがあった時には調査をするのか﹂と文科省の対応に疑問を投げかけた。 大島氏は、質問のどの点を修正したのかも聞いたが、文科省の高橋道和・初等中等教育局長は﹁精査中。すみやかに確認する﹂と回答するにとどまった。 やはり、前川氏の講演について文科省に照会していた、自民党文科部会長の赤池誠章参院議員も20日午前、党本部で記者会見をした。天下り問題で懲戒処分相当とさ