政府の緊急事態宣言が長引く中、外出自粛や休業要請に応じていないとしてインターネット上で個人情報をさらしたり、店舗に苦情を申し立てたりする動きが目立っている。会員制交流サイト︵SNS︶では﹁自粛警察︵ポリス︶﹂と呼ばれ、多くは正義感に基づくとみられるが、人権侵害や刑事事件に発展するケースも。生活を一変させた新型コロナウイルスへの不安が背景にある。 ︻画像︼﹁自粛警察﹂の事例4つ 熊本市の30代男性会社員は、大型連休中にどうしても外せない仕事があり、熊本ナンバーの車で福岡市に行った。職場の駐車場に車を止め、事務所で仕事中、たまたま換気のために事務所の窓を開けると、駐車場の外から男性の車を撮影する人影が見えたという。 その後、気になってSNSを検索すると、ナンバーの写真や番号とともに﹁外出自粛中なのに遊んでいる﹂と投稿されていた。男性は﹁わざわざ外出して“他県ナンバー狩り”をしている。個人の事情
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